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第30回日本軟骨代謝学会 
会長 妻木範行


この度、2017年3月3日(金)、4日(土)に京都市みやこめっせにて
第30回日本軟骨代謝学会を開催させて頂きます。
 
1988年に前身の第一回軟骨代謝研究会が開催されて以来、本学会は日本の軟骨研究をけん引し、世界に発信する成果をはぐくむ場となっております。このような伝統ある学会の30回目を開催させて頂くことを感謝しますとともに大変光栄に感じております。
 
関節軟骨の変性は変形性関節症を引き起こし、高齢化社会においては患者数が増加して注目を集めており、その治療方法の開発が社会的に要請されています。一方、成長軟骨の機能障害は、多くの骨系統疾患の原因となり、病態が多様なため多方面からの解析と理解が必要です。これらcommon diseaseから希少疾患まで根治的な治療方法が殆ど無いのが現状ですが、軟骨の中で共通する代謝と個別の病態を俯瞰して考えることで、新しい理解を得られるのではないかと考えます。軟骨の基礎研究は、軟骨疾患の病態の理解とそれに引き続く治療方法の開発に貢献する役割を持ちます。またそれとは別に、生命現象の根幹にかかわるような成果が軟骨研究の中から出てくる可能性もあります。本会が盛会となり、そのような成果につながる発表・討議の場になることを祈念しております。
 
ただ今、来年3月の学会開催に向けて準備しています。演題募集を9月に予定しております。どうぞたくさんのご応募を下さるようお願い申し上げます。招待講演を、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥先生、ハーバード大学Boston Children’s HospitalのMatthew Warman先生にお願いしております。
 
会場のみやこめっせは平安神宮のそばに位置します。近くに京都市美術館、公園、動物園、そして東には山を望み、西には鴨川があります。学会の合間には、古都京都の観光を楽しんで頂ければと思います。軟骨代謝研究に携わっている、あるいは興味を持たれているできるだけ多くの方々にご参加いただき、交流を深められることを希望します。実り多き学会になりますよう、精一杯努力いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。